国や文化で異なるデザインの現場−中国

バックパッカーに憧れるデザイナー、makotoです。

わたしがいろいろな場所で見たこと・感じたことを元に、デザイン制作における様々な「ちがい」を紹介していきます。初回は2年前まで住んでいた中国です。※ネタが切れたらリサーチ&制作になる予定

■ 中国語版ロゴの世界

中国では、外国から入って来たブランドのロゴを中国語で作り替えることがよくあります。一つは、カタカナのように音だけを表す文字を持たないこと、もう一つは、アルファベットが読めない年配層が未だ多くいることが理由として挙げられます。カタカナと違い、意味や音を総合的に考えて漢字を当て、アルファベットのイメージを漢字で表現するため、とても難しい作業になります。

 

▼ Coca Cola

▼ Lipton

▼ TESCO(イギリス系スーパーマーケット)

アルファベットが読めない人でもどんな商品/店なのか想像しやすい中国語訳、極力近づけた読み、元のイメージを漢字に落とし込む工夫、すばらしいですね。しかし、中には元のイメージとはだいぶ違う中国語が付いているものもあります。

 

▼ THERMOS

▼ SUBWAY

 

■ 作ってみた

今回は↑の2つの中国語版ロゴを、私なりに制作してみました。

[ 使用したフォント:モリサワ UD新ゴ ]

 

[ 使用したフォント:兰亭黑-简 特黑 ]

 

元のロゴに中国語を足す場合と、中国語のみで表現する場合と、両方試してみましたが、いかがでしょうか。アルファベットと漢字では、構成が全く違うので、漢字で元のイメージを保つのはやはり難しいですが、「文字」について改めて考えるよい機会になりました。

一つ一つの文字が意味を持つのは世界的にもレアなケースだし、漢字を使う国は東アジアにいくつかあるけど、使っている漢字の種類は違うし、同じ漢字でも意味が違ったりするし、漢字ってなかなか面白いですね。次はどこに旅に出ようかな。

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